新型コロナウイルス感染拡大のなかで、ほとんどの方と同じように、私も、これまでの仕事のやり方をあらゆる角度から変えています。
とりわけ残念なのが、2019年度にスタートした大規模教室における双方向型講義の試みを、今年度はリモート授業のため実施することができなかったことです。
遠隔講義ならではのメリットもいくつか存在しますが、対面型講義での自由度をふりかえりもどかしく感じることも少なくありません。
でも、学生の皆さんはもっと戸惑いを感じていると、今やれる最善の方法を模索しています。
私の代表著作である『法的支援ネットワーク』は、研究の出発点から書籍化まで10年の歳月を要しました。
その間、全く研究が進まない時期もありました。いや、むしろその方が多かったかもしれません。
それでも、多くの人の力を借りて書籍化までたどりつけたのは、さまざまな理由があげられますが、端的には、私がそのことを止めなかった、ということに尽きます。
むずかしい状況でも、たゆまず続けていくことの大切さを忘れずに。
学びを止めないで進んでいければと思います。